扇子の扱い方

扇子の扱い方

扇子はデリケートな工芸品のため、やさしく丁寧にお取扱いくださいますようお願いいたします。
扇子の骨を両手でしっかりと持ち、下記の要領でゆっくりと開閉してください。
※扇子の扇面(絵柄)部分には、できるだけ手指が触れないようにお気を付けください。

扇子の開閉方法

【扇子の開き方】
 
扇子の親骨(扇子の左右両脇に露出している太い骨)を上に向け、画像のように親指で親骨を向かって右方向にスライドさせて押し広げます。
1,2間ほど開いたら、左手を引くようにしながら両手でゆっくりと一間(ひと折)ずつ広げます。

扇子によっては、紙や骨が固かったり、要(かなめ:扇骨を束ねている金具)もきついことがあります。開く際にそれなりの力を要する場合がありますが、上記のポイントに気をつけながら開いていただければ大丈夫ですので、しっかりと力を込めて右方向にスライドさせてください。

※破損の原因となりますので、下記のような取り扱いはなさらないようにお願いいたします。
・親骨を左右に引張ってはいけません。(アコーディオンのようには開きません)
・左方向にスライドさせないでください。破損につながりますので、必ず右方向に開いてください。


【扇子の閉じ方】

親骨(扇子の左右両脇に露出している太い骨)から順に中骨を1本づつ折りたたみます。
折り目を意識しながら、ゆっくりと一間(ひと折)ずつ畳んでください。
※紙が折り目通りに畳まれず、折り山と逆に折れてしまったり違う位置で折れ込んでしまいますと、その癖が付いて直らなくなってしまいますのでご注意ください。